先行医ひなたの日常ブログ

田舎の研修医の日常を書いていきます。

精神科ローテで感じたこと

こんにちは。

8月は精神科をローテートしていました。

来年以降の研修医は精神科は必修になるみたいですが私たちの代までは選択制となっております。

私の病院ではローテートしていたのは自分だけでしたのであまり興味が持たれない診療科なのかなと思いましたがこの1ヶ月は非常に有益な時間を過ごせたと感じました。

 

私の研修病院には精神科は無いので関連病院での研修でした。

仕事内容としては精神科では3つの症例(統合失調症認知症躁うつ病)が与えられて担当の患者さんと関わりつつ研修医レポートを書いていくということがメインでした。

 

精神科の患者さんは普段の内科的な患者さんと接する時と比較し関わり方を変えなければならないなと感じたのが最初の印象でした。

というのもメンタル的な問題があって入院しているため、中には自分の主治医以外の人とは話したくない といった方や妄想が進んでいる方、話が噛み合わない方など様々な患者さんがいらっしゃいました。話をどんどん聞いていると自分の中での理解が出来なくなることが多々あり初めの頃は非常に苦戦しました。

 

あるときに精神科の先生からお話を聞いたのですが、メンタルの方とお話するときの例えとして、相手との間にひとつの柵があるイメージで会話をするべきと言われました。というのも普通の方々と会話するときは共感的な態度で相槌を打ったりして話を聞きますが、このような方々だと共感しても理解に苦しむことがあるため、ある一定の距離を置いて客観的に捉える必要があると聞き本当にその通りだなと感じました。

 

また担当患者とのかかわり合いの他にデイケアセンターで職場一日体験をしたり、障害者施設の見学をしたりして普段知らないような世界をみることが出来ました。

 

また私が1番興味深かったのは訪問看護です。これは主に統合失調症の方々のお家に行き日々どのような生活をしているのかを見せていただき、今後どのようなケアをしていく必要があるのかなどを訪問の看護師さんと一緒に話し合ったりしました。実際に医師の仕事は入院した方がどのように退院していくべきかまでを主に考えたりしていますが、実際に退院後にどのような流れで社会復帰していくかといったようなことを学べたのは非常に良い機会だったと感じています。

 

非常に文面として久しぶりに長くなりましたが様々なことを学ぶことが出来て有意義な時間を過ごすことが出来ました。今後の医師生活に生かせればと本当に感じました。

 

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おまけ

 

近くの人気かき氷店で食べてきました。

まあまあ並びましたが氷が繊細に削られてて美味しかったです。

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